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パリ北駅を出発して3分ほどでタリスやユーロスター、TGVがおかれているランディ車両基地のわきを通過します。
しばらくすると、客室乗務員が飲みものをサービスしてくれます。
パリ北駅から16kmの地点にあるゴネスをすぎると高速運転になります。
並行して走る高速道路の自動車をどんどん追いこして走ります。
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パリ北駅を出発。約1時間半で、ドーバー海峡近くのカレー・フレタン駅に停車。
そこを出発するとまもなくトンネルに突入します。
トンネル内は、景色が見えないのでスピード感がありませんが、列車は時速160kmで静かに走ります。
ちょうど20分で、トンネルをぬけて地上に出ます。そこはイギリス。
乗客のなかには、自分の時計を1時間遅らせる人がいます。
なぜなら、イギリスとフランスの間には、時差が1時間あるからです。
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イギリス国内に入ると、アシュフォード国際駅に停車したあと、
新設された「英仏海峡トンネル連絡鉄道(CTRL=Channel
Tunnel Rail Link)」という高速新線に入ります。
ここは時速300km走行の区間です。
イギリス側の地形は起伏があるため、短いトンネルをいくつも連続して通過していきます。
沿線の草原には羊が放牧されていて、のんびりした田園風景です。
しばらくしてロンドンに近づいてくると、窓の外にはくすんだれんが造りの集合アパートから煙突がいくつもつきだしたイギリスらしい景色が見られます。
2007年11月、それまで在来線を走っていた区間にも高速新線が開通。所要時間2時間15分で、ロンドンのセントパンクラス国際駅に到着です。
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ユーロスターのライバルは航空機!? |
パリとロンドンのあいだの旅客輸送で、ユーロスターのライバルは航空機です。
乗っている時間だけを比べれば、ユーロスターより航空機のほうが短いのですが、
航空機を利用した場合、パリの都心部からシャルル・ドゴール空港、また、ヒースロー空港からロンドン都心部までの時間が必要です。
そのためユーロスターも航空機も、パリ都市部とロンドン都市部間の所要時間は、
たいして変わらなくなります。場合によっては、ユーロスターのほうが早いこともあります。
一方、料金で見ると航空機のほうが安く、航空機に軍配があがります。
しかし、ヨーロッパの人たちは列車の旅が好きだといわれています。
安全性と快適さは、ユーロスターの大きな売りとなっています。
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