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これまでEUでは、加盟国どうしの交流をさかんにするために、
TEN(Trans-European Networkの略)とよばれる計画により、鉄道、道路、空路のネットワークが築かれてきました。
その中心が高速鉄道網の充実。
この計画により、主要な鉄道網の近代化・高速化が進められ、国境を通過するときの手続きの簡素化がおこなわれてきました。
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ベルリンのレールター駅を通過するICE1。前後に電気機関車がついている。 |
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©秋山芳弘 |
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ETR500のイーエススター。イーエススターとは、イタリアでの高速列車の名前。 |
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©秋山芳弘 |
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一般に隣国どうしの線路をつなごうとしても、それができない事情はたくさんあります。
そのひとつが軌間(2本のレールの間の距離)の違いです。
軌間が違うと、同じ列車では走れません。
ヨーロッパで鉄道網が発達した理由のひとつに、各国の鉄道の軌間が統一されていることがあげられます。
一部の国や山岳鉄道などを除けば、軌間は、標準軌とよばれる1435mmになっているのです。
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1994年には、イギリスのロンドンとフランスのパリ、ベルギーのブリュッセルをむすぶユーロスターが開業しました。
また、1996年からパリとブリュッセル、オランダのアムステルダムを結ぶタリスも走りはじめました。
国内中心の高速列車だったフランスのTGVがベルギーやスイス・イタリアへ、ドイツのICEもスイスへ、イタリアのイーエススターは、
フランス・スイスへ乗り入れるようになりました。
現在、ヨーロッパでは、上記のほかにも国境を越えて運行される国際列車がたくさんあります。
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