「鉄道に乗れば、その国・地域がわかる」といわれています。鉄道は、航空機や自動車とちがって、その土地の自然や社会・文化などと密接に結びついています。乗るだけで風景をたのしめます。車内では、人びとの顔だちや肌の色、服装から民族のようすがわかります。いろいろな人びとと知りあいになって、文化や習慣のちがいを肌で感じることもできます。お弁当や食堂車を見れば、その地域の食文化がわかります。さらには,その鉄道が運んでいる物を調べれば、人やお金の流れを知ることができます。また、その国や地域の経済のようすを知ることもできます。つまり、鉄道は、国や地域の縮図みたいなものなのです。

 2004年4月1日、韓国(大韓民国)のソウル〜釜山間などを結ぶ韓国高速鉄道KTK(Korea Train eXpress)が開通しました。この営業最高速度300km/hのKTKは、フランスのTGVシステムを導入して実現したもので、これにより韓国は、アジアでは日本についで2番目、世界では日本、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、ベルギー、イギリスに続く8番目の高速鉄道をもつ国となりました。


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