こどもくらぶ オーストラリアの鉄道
世界の鉄道
世界の鉄道
 
オーストラリアの基本情報
赤い砂漠の中のオアシスから乗車
全長が700m以上もある「ザ・ガン」
南に向かって出発
ラウンジ車で
消灯までの車内のようす
ポート・オーガスタ駅からアデレード
活気あふれるアデレード

 
全長が700m以上もある「ザ・ガン」
 アリス・スプリングス駅を発着する旅客列車は「ザ・ガン」だけ。 長いプラットホームがあるわけではありません。 2、3両おきの出入り口には手すりつきの簡易階段が置かれ、客室乗務員が切符を見て案内。 乗客はこの階段を上がって乗車します。
  「ザ・ガン」を引っぱるディーゼル機関車
 
    「ザ・ガン」を引っぱるディーゼル機関車。
 
  アリス・スプリングス駅にあるラクダの像
 
    アリス・スプリングス駅のホームにはラクダの像がある。
 先頭のディーゼル機関車は2両、真っ赤にぬられた車体には人の乗ったラクダのマーク。 その昔、広い大地に線路を敷いていく作業に、ラクダが輸送力として使われていたからです。 アフガニスタンから輸入したラクダだったため、 「アフガニスタンの」という意味のことば「アフガン」から「ガン」をとり、 「The」をつけて、「ザ・ガン」と名づけたそうです。それが列車名の由来です。
 客車は銀色で、1等のゴールド・カンガルーが11両、 2等のレッド・カンガルーが3両(いずれもラウンジ車などを除く)連結されています。 ゴールド・カンガルーの11両のうち、1両は1人用個室(コンパートメント)、 1両は2人用個室の特別車で、残る9両は個室寝台車です。 一方、レッド・カンガルー3両のうち、1両が個室寝台車で、 残る2両はデイナイター(Day/Nighter)とよばれる座席車です。 定員は、ゴールド・カンガルーが192名、 レッド・カンガルーが156名(個室寝台車32名、座席車124名)。 ほかにも、食堂車、ラウンジ車、荷物車、電源車、客室乗務員車などが連結されていて、 全部で客車が25両の編成で、2両の機関車を含めると全長は700m以上あります。 パンフレットによればいままでで一番長かった編成は、2004年7月27日、 乗客550人の乗る45両の客車を、2両のディーゼル機関車が引っぱったときで、 全長が1000m以上もあったとのことです。
 2等車のデイナイターは、リクライニングのいすが通路の両側に2席ずつ。 最後部の2席分は車いすの置けるスペースが設けてあり、1両に62席。 後部に男女各1つのトイレ、先頭側に3つのシャワー室がついています。 同じ車両がもう1両連結されています。 その入口には「ドレスコード」との注意書きがかかっていました。 「ラフな服装で乗ってはいけない」という意味のようですが、 実際にはTシャツに短パン、スニーカーやビーチサンダルと、ラフな服装の人が大半です。 売店にいくのか、通路を伏し目がちに歩いてきた女性は裸足でした。

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