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アリス・スプリングス駅を発着する旅客列車は「ザ・ガン」だけ。
長いプラットホームがあるわけではありません。
2、3両おきの出入り口には手すりつきの簡易階段が置かれ、客室乗務員が切符を見て案内。
乗客はこの階段を上がって乗車します。
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アリス・スプリングス駅のホームにはラクダの像がある。 |
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先頭のディーゼル機関車は2両、真っ赤にぬられた車体には人の乗ったラクダのマーク。
その昔、広い大地に線路を敷いていく作業に、ラクダが輸送力として使われていたからです。
アフガニスタンから輸入したラクダだったため、
「アフガニスタンの」という意味のことば「アフガン」から「ガン」をとり、
「The」をつけて、「ザ・ガン」と名づけたそうです。それが列車名の由来です。
客車は銀色で、1等のゴールド・カンガルーが11両、
2等のレッド・カンガルーが3両(いずれもラウンジ車などを除く)連結されています。
ゴールド・カンガルーの11両のうち、1両は1人用個室(コンパートメント)、
1両は2人用個室の特別車で、残る9両は個室寝台車です。
一方、レッド・カンガルー3両のうち、1両が個室寝台車で、
残る2両はデイナイター(Day/Nighter)とよばれる座席車です。
定員は、ゴールド・カンガルーが192名、
レッド・カンガルーが156名(個室寝台車32名、座席車124名)。
ほかにも、食堂車、ラウンジ車、荷物車、電源車、客室乗務員車などが連結されていて、
全部で客車が25両の編成で、2両の機関車を含めると全長は700m以上あります。
パンフレットによればいままでで一番長かった編成は、2004年7月27日、
乗客550人の乗る45両の客車を、2両のディーゼル機関車が引っぱったときで、
全長が1000m以上もあったとのことです。
2等車のデイナイターは、リクライニングのいすが通路の両側に2席ずつ。
最後部の2席分は車いすの置けるスペースが設けてあり、1両に62席。
後部に男女各1つのトイレ、先頭側に3つのシャワー室がついています。
同じ車両がもう1両連結されています。
その入口には「ドレスコード」との注意書きがかかっていました。
「ラフな服装で乗ってはいけない」という意味のようですが、
実際にはTシャツに短パン、スニーカーやビーチサンダルと、ラフな服装の人が大半です。
売店にいくのか、通路を伏し目がちに歩いてきた女性は裸足でした。
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