こどもくらぶ オーストラリアの鉄道
世界の鉄道
世界の鉄道
 
オーストラリアの基本情報
赤い砂漠の中のオアシスから乗車
全長が700m以上もある「ザ・ガン」
南に向かって出発
ラウンジ車で
消灯までの車内のようす
ポート・オーガスタ駅からアデレード
活気あふれるアデレード

 
ポート・オーガスタ駅からアデレード
 22時30分、「ザ・ガン」は停車していて、客室乗務員がボーイスカウトのような格好をした少年3人と出口の方にいくところでした。 駅らしい明かりも見えませんでしたが、彼らはそこで降りたようす。だれかがむかえにきていて、どこかに向かうのでしょう。 また走り出して少したったころ、星が見えないかと乗降口近くに出てみましたが、曇り空で空も真っ暗。窓の外は人家はおろか、 自動車の明かりもなにひとつ見えない真の闇です。列車の止まる揺れで目をさましました。4時25分、ポート・オーガスタ駅です。
 6時、東の地平線にはりついた低い山並みの上にうっすらと朝焼けの色がさしてきました。何本もの鉄塔が現れ、人の住む地域が近づいてきたことを感じます。
 6時15分、「おはようございます」の放送とビュッフェでの朝食の案内があって、天井のライトがつきました。 車窓に教会が見えます。曇り空ですが、雲の切れ間から光がさして、地面を白っぽく見せています。ぽつんぽつんと家がありました。 6時32分、ハイウェイの下をくぐります。タンクローリーが1台走っていきました。6時35分、ため池が見えます。 大きくありませんがはじめての水のある風景です。放牧された黒牛が数十頭います。車内放送では近くのまちの歴史を説明していました。 6時40分、雲の切れ間に朝焼けの名残のうすいピンク色をした空が見えます。車窓には、ベージュ色の牧草地が広がっていました。
 7時5分、十数台の古い自動車の山が見えます。廃車置き場でしょうか。砂漠の世界から人の住む地域に入る境目の目印のように見えました。 やがて家がとぎれることなく見えるようになり、すっかりまちの風景になりました。 車内の人たちは、シャワー室やトイレにいき、歯みがきや洗顔をしたり、荷物をまとめたり、動きはじめました。
 8時50分、あと10分でアデレードのケズウィック駅に到着です。 車内アナウンスで「急病人を途中で降ろしたので10分ほど遅れたことをおわびします」と3回くり返されましたが、定刻の9時に到着。
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